3支部合同新春例会内
 1月27日、3支部合同の新春例会が橿原ロイヤルホテルで開催され、会外からのご参加28名を含む162名が新しい年の学びの場に集いました。講演者には伊那食品工業㈱・代表取締役社長である井上 修氏をお招きし「いい会社を作りましょう」~年輪経営と社員の幸福を通じての社会貢献~をテーマにご講演いただきました。「日本でいちばん大切にしたい会社」にも取り上げられた会社づくりの源は、自社がある地域への想い、社員教育への考え方、そして誠実な生き方を貫く姿勢であることを学びました。

会社の成長は社員の成長の総和
 会社の成長については、売上を伸ばすことではなく「社員一人ひとりの成長の総和」であると定義づけています。一人ひとりが相手の立場にたって考えられるようになるなどの人間的な成長、出来る仕事を自ら引き受けたり、速くできるようになるスキルアップなど、一人ひとりが人として学び、意識して成長しようとすることが大切で、それがなければ給与も賞与も前年同様に支払うことができないのは当然だと、社員にも発信しています。だからこそ、みんなで一緒に頑張って、みんなで一緒に給料をあげましょう、というメッセージが、賞与の支給時に社員に送られます。

社員教育は「メダカの学校」
 社員教育は「メダカの学校」、つまり「誰が生徒か先生か」です、と井上氏。日常のなかの小さなことに自分で気づいて実行したり、心を込めてやり続けることが、その人自身をつくり、生き方をつくり、やがては強制されずともその姿勢に感化されて良い輪が広がっていくことが、社内の掃除や車の駐車の仕方などの些細な事例から紹介されました。誰もが自分の価値観を持ち、苦しみながら悩みながら生きているなかで、どう生きるべきなのか、自ら考えてみて欲しいと、難しい言葉ではなく日常や仕事のなかで折に触れて投げかけています。

問われる経営者の姿勢と誠実な積み重ね
 かつて700Kgの器材が社員の足に落ちる事故がおきたとき、こんな仕事を社員にさせつづけてはいけないと、借金がありながらも設備投資をして業務改善をされました。自らも、人を大切にする生き方・価値観を貫いて実践する姿勢が、社員の仕事や会社への想いを強め、その後の会社の発展を支える根となりました。

「いい会社」とは、会社をとりまくすべての人々が、日常会話のなかで「いい会社だね」と言ってくださるような会社とのこと。そんな会社を構成するのは、誠実な生き方を実践する日々の積み重ねだと、ユーモアを交えて話されるさまざまなエピソードに込められている講演でした。

青年部会1月例会
 2016年新春の1月例会は、フジエダ珈琲㈱の藤枝一典氏に報告頂きました。今回の報告ではフジエダ珈琲の社員さん、荒木浩司さんにもご報告頂き、経営者目線と社員さん目線での気づきや学びを熱く語って頂きました。いつもの青年部会例会とは違い、自社の社員さんを巻き込み、「経営者と社員さんが共に学び、共に育つ環境創りにチャレンジしてみよう!」と青年部会一丸となり例会づくりを進めて来ました。結果、本会・他府県同友会・青年部会・ゲストさんを合わせた92名の方々と共に学べる例会を開催する事が出来ました。
報告テーマは「理念経営に目覚める!目指すは企業文化創り!」~その気づきの転換点と目的とは?~で、今回、藤枝氏はパワーポイントの資料を使用せずにお話しだけで報告され、その後社員の荒木さんにも10分間のご報告を頂きました。
藤枝氏の報告の中では、荒木さんからの「フジエダ珈琲の羅針盤が欲しい」といった一言がキッカケで経営理念の必要性に気づかれ、経営指針成文化セミナーに参加し経営理念を成文化されたという報告内容がありました。出来た感想を書いている時に涙が流れて来たとのお話しがありましたが、これはフジエダ珈琲の経営理念に藤枝氏の魂が込められているからではないかと強く感じました。
経営理念「Life×Coffee×Quality」のLifeとは人、命=お客様そして従業員そして社会、Coffeeとは、木・生豆・焙煎豆・ドリンク・その関連する多様なもの、Qualityとは、上質を指すこと。これら3つを足すのではなく掛ける事により、どれひとつ欠けてもゼロになってしまうが、二乗三乗にもなっていくと熱く話されていました。また、荒木さんの「フジエダ珈琲の羅針盤が欲しい」と思われる事はすごく自然な事で、他の会社の社員さんも同じ思いではないか?とも感じました。
荒木さんの報告の中では、自社の「向かっている方向や想い」を経営者の藤枝社長と少しずつ共有する事が出来た事で、少しずつ自分も主体的に動くようになり、みんなの発言を求め、みんなを巻き込んでいくまでになったのだと報告されていました。
グループ発表では「共有・環境創り・自分で考える主体者意識」等のキーワードがあがり、質疑応答・補足報告では「経営理念を創っただけではダメ。経営理念を軸に、きちんと結果が出せる様な仕組み創りが大切!」とお話しをされていました。また、今後「フジエダ珈琲らしさを追求し、経営理念を軸に結果が出せる強固な経営体質を身に付け、企業文化創り・100年企業を目指す!」と熱い想いも参加された方々に語られていました。
今回お二人のご報告を聴き、まずは自社の”らしさ”をみんなで再認識し、経営者の想いや会社が向かっていく方向を日々共有・浸透させていく事が、少しずつ従業員さんとも同じ方向、同じ想いになっていく事に繋がっていくのだと学ばせて頂きました。最後に、「経営者と社員さんが共に学ぶ場所を創る」という新たな試みに皆でチャレンジし、経営者と社員さんお互いにとって、とても良い学びが出来た、そんな時間になったのではないでしょうか。(㈱ワカクサ 安本 昌広)

 

近畿女性部会合同グループ長研修
 1月19日に、3府県(大阪・京都・奈良)女性部会主催で第8回近畿圏女性部会合同例会に向けてのグループ長研修を行いました。講師には大阪同友会会員の㈲森下商会 山本晃三氏をお迎えし、大和郡山市民交流会館で開催しました。
3同友会からは、グループ長が初めての方から経験豊富な方まで、男性経営者も交えて20名が参加。冒頭で山本氏からは①例会とはなにか?、②討論で何を学ぶのか、③グループ討論の流れとその役割についての説明がされました。
山本氏は、例会におけるグループ討論は報告者の問題提起を中心にして討論を深めることにより、自社の経営課題を見出し自社に活かせる「気づき」を得ることが大きな目的であると話され、その後各テーブルで女性部会ならではの本音で語り共感できるグループ討論を2回重ねました。
参加者からは、総論はスムーズに行くものの、各論となると難しいと言う意見がありました。そこには、引っかかる話題があれば深堀し、次に何を話題にするのか?を大切にする。「interest」ここに鍵があるのだとわたしは感じました。トリッキーな話題をされるなら軌道修正を、また一方、価値のある話題・質問を見逃さず会話を一気に深くできるテクニックも必要で、これは社内会議や営業にも役にたつと、大変勉強させて頂きました。(山本松産業㈱ 山本 玲子)

 
障害者問題委員会1月勉強会
 1月20日(水)10時から大和郡山市市民交流館で12名の参加で開催しました。障害福祉施設や民間企業の業務内容や経営手法はなにか、について4人の委員から報告がありました。福祉や企業では、法律や制度及び専門的な表現があり業務の捉え方に違いがあります。それをわかりやすくお伝えし、相互理解するためには、ちょっとした気配りと工夫が必要になります。

◎社会福祉法人わたぼうしの会 統括施設長  成田 修 氏
アートは、コミュニケーションの手段であり、幸福で豊かな生活を営むために大切な役割がある。なのでできないことを悔やむよりもできることに集中することが大切。企業と連携した商品開発多数あり。今年は、福祉ホーム「有縁のすみか」、新しい仕事をつくりだす「Good Job!センター」の2つがオープンする。

◎NPO法人ならチャレンジド 理事長  赤川 義之氏
㈱シティサービス代表取締役、ビルメンテナンス業、ならチャレンジドは100%ボランティア事業、30年前に知的障害者を2名雇用、目の前のことを一生懸命やることや無口な彼がしゃべったことに感動。障害者の受け入れは「企業の基本業務」を再認識する機会になる。

◎一般社団法人eight 代表理事  藤本 貴久氏
郡山で障害福祉の生活介護や相談事業をしている。創業時には社員の一斉退社など苦労することがあり、入会して、経営理念「共に生きる未来創る」を作成や経営指針成文化セミナーに参加したことで、一体感が生まれ経営が安定、新しい事業を準備中。

質問では、企業とのコラボの仕方、利用者さんの工賃額、企業への就職マッチングのポイント、創業を決意した理由と学んだこと、社員同士のチームワークづくりやここだけの話もでて相互理解を深める機会になりました。 (社会福祉法人ぷろぼの 山内 民興)

20160201第2回役員研修会
 2月1日に奈良ロイヤルホテルにて、同友会大学”共育”講座の総括講座と、第2回役員研修会を兼ねた会が開催されました。中小企業家同友会全国協議会の鋤柄 修会長を講師に迎え、氏の経営者としての歩み、同友会での役員としての歩みとともに、その中で経営者として、人として何を学んできたのかを聞き、その後グループ討論で参加者が互いに深めあいました。
1970年に友人とともに脱サラし、水処理プラントのアフターサービスを行う会社を起業。初年度の年商は300万円で、いずれは年商3億円にして、クラウンやマークⅡに乗ろうと目標を立てます。高度成長期の時代背景の中でがむしゃらに働いて、業績は上がり年商の目標も8年で達成しますが、当時30数名の従業員を雇う会社になっていたなかで労使間の問題が発生します。課題に直面し何とかしなければと1980年に愛知同友会に入会。評価制度や賃金規定をはじめ、さまざまな社内整備と経営指針の成文化に取り組んでいかれました。
 企業づくりを磨き合う仲間をつくるのが同友会
 そして同友会に参加するようになってからは、地区の役員として地区の会員一人ひとりに例会のよびかけにまわったり、委員会活動が終わってからの活発な経営談義を重ねていくなかで、会員同士での付き合いが密になり、経営で困った時に相談できる経営者仲間を得ます。また同友会で“ライバル”をつくる意義もご自身の経験から強調されました。売上で追い越しますよ、うちの方がよい会社になりますよ、と言いあって企業づくりで切磋琢磨する関係をつくれることが同友会の良さ。自分では良いと思っても、他の会社からみるとちょっとおかしいのではというところもあり、それを指摘されると頭に来ることもありますが、なにを!と思うくらいの方が新しいスイッチが入り、自社がよくなるチャンスになると、鋤柄氏は言います。「今日の『こんちきしょう!』は、10年後の『ありがとう』です。」
 中小企業にひらける未来と情勢を読む力
 日本の企業の99.7%を占める中小企業。大手企業だけでは産業が成り立たず、人の営みのなかで手間暇がかかる部分で大いに工夫して商品・サービスを提供できる中小企業の存在意義は、これから益々高まります。そしてエネルギーの地産地消で地域の経済や持続可能な暮らしづくりに取り組む「エネルギーシフト」や、女性・高齢者の雇用の場づくりなど、さまざまな角度から中小企業が果たす役割とビジネスチャンスが広がっています。
その中で求められるのは、政治・経済・社会の情勢を中小企業家の立場から読み取る力です。報道の一側面だけではなく、ものごとを深く考え、文書も読んで、先見力を持つことが必要です。そのために必要な資質は「KDDI」。K感性・勘、D努力、D度胸(決断力)、Iインテリジェンス。将来を考える時間を十分にとり、インテリジェンスをもって5年先10年先を考えることを訴えた鋤柄氏。中小企業の可能性に気づいて、自ら未来を切り拓いていくことが中小企業の経営者として、幹部社員として大きな役割であることに確信を深める講義となりました。
2016年1月ブロック会一覧

《 全国行事 ~全国のネットワークのなかで学べる機会です! 》
第46回中小企業問題全国研究集会in香川リーフレット
2月18日(木)~19日(金)