北和支部8月例会
 大倭殖産㈱の成り立ちを遠藤氏に聞いたことがあります。福祉精神から「障がい者の仕事づくり」としてブロックづくりを始め、そのブロックを使うため、プレハブ業をされたのが始まりだそうです。地域貢献の精神や顧客を大事にされる精神風土は、こうした創業期から培われたものなのだと報告を聞き確信しました。遠藤氏は下請けを本当に大事にされていますが、ここにもそれが現れていると思います。
報告では、社長が突然亡くなられたことや、売り上げが下降していくなどの状況の中で、会社に37年間勤務されたことが述べられ、遠藤氏の誠実な人柄が印象的でした。しかし一人の人間としての苦悩も報告で垣間見られました。
 テーマとなった「社員の自主性の発揮」についてですが、逆境の中で3年をかけて自分たちの力でマニュアルを作成し、ISO9001認証を取得したいきさつが報告されました。社員一同が同じ方向を見たことは会社の大きな力になったようで、苦労された分だけ得るものも大きかったようです。頑張れば成果は必ずついてくる、それは遠藤氏の確信につながったと思います。ご自身も経営者として財務セミナーに行かれるなど勉強家でもある反面、趣味も大事(笑)にされていて釣りキチでもあります。
 今回の報告で仕事の大小に拘らないことやアフターケアを大事にされていることで仕事が生まれていることや地域貢献することで会社が認められる、ということから正しい努力は報われることを学びました。(社会福祉法人ぷろぼの 阿南 雅昭)

中南和8月合同例会
 「歴史から経営を学ぶ」という新しい切り口の例会が開催されました。奈良県南部の歴史遺産にスポットを当て、抽出されたテーマは「明治維新の魁・天誅組。」 講師に奈良まほろばソムリエの会・専務理事である鉄田憲男先生にご登壇いただきました。「経営者が学ぶべき歴史」という講演依頼は、かつてのプレジデント誌のようだ!と鉄田先生。リーダー達の人物像や決断時の心理描写、時代背景に趣向を凝らした資料をご用意していただき、開国、攘夷、尊王、佐幕という国体を左右する思想が交差した時代の転換期に果たして自分ならどの選択をしたであろうか、と考えさせられるアプローチでした。傍観者にならず、自らが「魁」となり散った天誅組志士達。悲劇的な末路でしたが、その志の高さ、実行力を伴う命懸けの決断は、「勇気を持って変えよう」とする者の強い覚悟のあり方を示していました。しかし、理念や方針は正しくとも、外部環境(時期、敵・味方の傾向など)を見誤ることの危うさを痛感、タイムリーな状況判断と軌道修正の必要性もまた、志士たちが教えてくれた側面でありました。
 県民であれどもいささかマニアックな題材でしたが、75名の参加者からは「地元なのに天誅組のことを知らなかった。」「奈良に明治維新の魁があったなんて!?」という驚きのご感想が多く聞かれました。またソムリエ目線で五條・御所エリアのおススメグルメ&観光情報の極めて貴重なご案内があり、改めて南和エリアの魅力を再発見する機会と相成りました。
 経営者独自の視点で県内のマニアックな歴史を学び、地域活性へと繋ぐことができれば、同友会理念の第三の目的「国民や地域と共に歩む中小企業」をめざす理想的な取組みへと発展させることができるでしょう。「北和支部 和の歴史研究・観光委員会」略して「和会」は、県民の県民による県民のための歴史講座を通じ、奈良県経営者の地元を愛する心を育んで参ります。「和の心」を以て皆様のご入会をお待ちしております。 (㈱大隅電氣 梅田加都)

障害者問題委員会がスタートしました ~障害者と健常者が共に生き、働ける地域づくりへ
 今年度より奈良同友会に障害者問題委員会が設立されました。8月19日、近畿ブロックを中心とする他府県の障害者問題委員会の皆さんにお越しいただき、障害者問題委員会の位置づけや各府県でのこれまでの歩みや取り組みについて交流する会が開催されました。当日は愛媛、神奈川も含めて予想を上回る73名に参加いただきました。
 前には、京都同友会ソーシャルインクルージョン委員会の社会的養護部門がおこなっている児童養護施設への支援の取り組みが紹介されたNHK放送番組が放映されました。主催者挨拶では、奈良同友会 障害者問題委員会委員長の山内民興氏(社会福祉法人 ぷろぼの)より、発足にあたっての喜びと今後の活動への思いが述べられました。来賓挨拶では、奈良県健康福祉部部長 土井敏多様より奈良県での障害者雇用に関する取り組みの紹介や今後の障害者雇用に関する意気込みが述べられました。
 パネルディスカッションでは、「近畿地区各委員会からの報告とこれからの障害者雇用の推進について」と題して、滋賀、京都、大阪、兵庫、和歌山、愛媛、奈良の取り組みが次々に報告されました。滋賀は2006年より「ユニバーサル委員会」、京都は2015年より「ソーシャルインクルージョン委員会」と、委員会活動の実践とともに深まっていった認識をもとに委員会の名称を変更されており、その思いの強さと学びの積み重ねが伺えました。和歌山からは、スーパーを経営している方からの具体的な取り組みが発表されました。障害のある青年が釣り好きで、調理を勉強してお母さんに食べさせたいという夢があり、3年間一生懸命働いてマグロの解体ショーまでできるようになったという報告が印象的でした。兵庫は、ユニバーサル社会を目指して障害者研究会として運営しており、今後委員会として活動することも視野に入れて進めておられるとのことでした。大阪は、2012年に障害者問題全国交流会(障全交)を設営したことで、委員会の流れが変わったとの報告がありました。愛媛は、今年10月22日~23日で障全交を開催。障害者問題委員会は障害者を雇う企業だけの問題なのではなく、「人が育つ環境づくりを学ぶところ」だということを発信されました。
 また後半のグループ討論では、「あなたの会社で働きやすい職場作りに取り組んでいることは何ですか」というテーマに沿って、各グループで活発な討論が行われました。(一般社団法人eight 藤本 貴久)

 

近畿圏青年部合同例会
8月1日に第12回近畿圏青年部合同例会が奈良ロイヤルホテルで開催されました。これは近畿ブロックの各府県の青年部会が合同で主催し、持ち回りで設営している例会です。報告は、㈲アーキ・クラフト 代表取締役の倉原 猛氏(会員登録は㈱クラハラ)が「『私たちの成長は、個(こ)っから始まった。』~相手目線で考える1人1人が組織をつくる」と題して行いました。参加者は関東から四国、九州におよび、前日までに314名の申込みがあり、当日は308名が参加して大いに学び合いました。
【開催目的の共有と青年部会の組織づくりへの取り組み】
 今回の設営は、最初に合同例会開催の目的と、開催主体者の確認を行うところから始まりました。合同例会は「われわれ青年経営者で世界に誇れる日本の未来を創ろう!」という中同協青年部連絡会2020VISIONと、「近畿2府4県の青年部が垣根の低い密接な交流を深める、人脈交流を構築する、より良い学びの場とする」などの近畿圏サミットの目的の実現をめざして取り組むものです。その議論の中から、今までの11年間の歴史を繋ぐ縦の糸、今年度の近畿圏、全国、本会を繋ぐ横の糸、この二つの糸を紡ぎたいという想いで、「手を繋ごう。世界の明日を創る為に~21世紀のシルクロードは奈良からはじまる」というテーマが生まれました。
 その実現への過程の中での学びと実践を重視し、全2府4県が参加する5つの委員会を創りました(参加促進・渉外・例会創り・研修委員会・総務会計)。委員会の運営にあたっては、次世代育成を行うことも念頭におき、奈良県では次年度の青年部会での委員会活動も考慮して選出しました。今年度の合同例会は、このように委員長というリーダーが其々の委員会で主体者を創りだすことで成功に導いたと考えています。

【設営を通して学んだ自社経営にも生きる気づき】
 個人的には、実行委員長として「何のために?」を考え続けた1年間でした。委員会運営の中では、私が自社でも自分の課題として持っている未熟な部分が出ました。「会社でも同じようにしているのではないですか」と言われたときは「はっ」としました。自分の時間とお金を使って、一生懸命委員会を開いて例会創りをしてくれている委員長の想いをくみ取り切れていない。精いっぱいやっているからこれで良いではなくて、だからこそもう一度意義について一緒に考えていかなければ…運営のための委員会ではなく、学びのある委員会創りをめざしているはずなのに、妥協なく本音で関わり切れていないと気づく部分がありました。
 しかし、そこを指摘してくれる仲間がいてくれ、さらにたくさんの解決への示唆も与えてくれました。実践できる環境もありました。踏みとどまって向き合うことで、成長させて頂き、気が付くと社内での課題も良い方向に向けることが出来ました。運営を通して、それぞれが120%の力を発揮した時の組織のうねりの大きさを実感することが出来ました。また最後に、300名もの経営者の皆様の前で、「日本を良くしたい」と国を語ることが出来ました。本当に大きな覚悟を頂けました。
 この1年間の皆さまとの切磋琢磨と、青年経営者の学びを見に来てくださった本会の皆さま、また、全国からご参加くださった皆様、ゲストの皆さま、そして参加者の取りまとめ、例会準備に本気で関わって下さった事務局の皆様に心から感謝します。
第12回近畿圏合同例会 実行委員長㈱ファーマシー木のうた 小林 寛樹

 

2015年8月ブロック会一覧
所属に関係なく、どちらにでもご参加いただけます。